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国府台高校同窓会会報
第30
2011年(平成23年)2月15日

(8)

こんにちは!
 花の美しさをいつまでも
15期  渡邊 敏子 さん 

 渡邊敏子さんは押花作家で、日本ヴォーグ社ふしぎな花倶楽部本部講師、レカンフラワー協会本部講師、押花・レカンフラワー「アトリエ敏」主宰として活動しています。
 二十五年ほど前、ご主人のお姉さんに誘われて趣味として始めた押花絵創作だったのですが、そのすばらしさに魅せられて、数年後にはインストラクターの資 格も取り、個展を開催し、押花教室「アトリエ敏」を開設しました。それ以降、個展や教室の展覧会は毎年開催しています。市川でも一九九六年には個展を開催 しています。
 「生け花では四季折々の花の美しさを楽しむけれど、花の命はには限りがある。押花は色や表情を美しいまま永く残すことができる。押花では、自然に咲いて いる草花の美しさをありのままに表現する世界と、レースやリボンを使ってアレンジしたファンタジックな世界の二つを表現できる。」とその魅力を語ります。
押花  押花を始めて二十五年あまり、その間にはいろいろなコンクール、展覧会で入選したり大きな賞を受賞したりしています。そして教室も増え、松戸市押花連盟を 結成し会長も務めています。やがて、一般向けの講座のみならず、インストラクター養成講座の講師やコンテストなどの審査員としても全国を飛び廻るようにな りました。
 現在は、カタログや雑誌の作品展示などの創作活動も加わり忙しい生活ですが、娘さんもインストラクターの資格を持ち、渡邊さんの創作活動やスケジュール管理の手助けをしています。
 「ただお花が好きで始めたことなのに、まわりの人々のおかげで今のような活動ができる。庭で花を育て、花を摘んで押し作品を作る、それをどう飾るかなど 考えるのも楽しみ。また、親子で押花創作に取り組めるのもしあわせ。」と語る渡邊さんのやさしい笑顔とその人柄が印象に残りました。

レカンフラワーについて
レカン(L'écrin )とは、フランス語で「宝石箱」の意味。
自然の花や葉を立体状態で乾燥させ、額装内での特殊技術により、退色を食い止め長く楽しむことができる。


渡邊さん



私版・葛南分校史
抄録・その5
 戦後のベビーブームの名残の中、高度経済成長に突入。葛南地区も京葉道路や地下鉄東西線の開通など
様相が一変する発展を遂げます。
昭和40年代の葛南分校
 はじめて赴任する先生方は、まずその校舎の古さに驚かされた。旧海軍館山航空隊の建物を移築したと言われる老朽校舎だったからである。
 葛南分校では、学校生活の質的向上を図る上で大切なクラブ活動も行われていたが、割り当てられた時間も短く十分な内実のある活動が出来ないのが現状で あった。しかしベビーブーム世代には元気な生徒も多く、そのような中でも文芸部で同人雑誌を発行したり、文化大会では演劇部門に出場したり、珠算競技で優 勝したりもした。また柔道部も定通体育大会優勝を果たすなど活躍していた。
 四十二年には、分校の完全給食が開始された。給食はまずいものというイメージとは変わり、おいしかったと懐かしむ人も多い。
 四十五年には、初めて葛南分校で独立の卒業式を挙行した。それまでは馴染みのない本校の生徒の後ろに並んで参加していた。生徒たちにはそれぞれの心に満 ち足りた雰囲気が流れていた。式の後、狭い職員室に入れ替わり立ち替わり挨拶に来て、先生方との個人的な親近感が強く感じられた。
 四十六年十一月十二日創立二十周年記念式典が行われた。式辞の中で南波恕一校長は、粗末な校舎で生徒数も百五十名の小定員であっても、教師と生徒は親子 のような愛情で、生徒同士は兄弟のような友情で結ばれている現代の寺子屋のような本当の意味での学校であると述べている。
 式典の一ヶ月ほど前に創立二十周年記念映画界が同窓会葛南支部(当時)主催で開催された。「定時制の青春」(朝日ニュース)と「川っ風野郎たち」(日活 映画38年度作品)の日本が上映された。「定時制の青春」は十一期生を対象に勤労と勉学に励む定時制高校の実態を紹介したもので、「川っ風野郎たち」は香 山美子さんの「あり子の記」(第一回NHK児童文学奨励賞・第三回日本文学者協会賞受賞)をもとに、葛南地区に長期ロケして作られた映画である。
 昔の地域を懐かしむと共に、厳しい生活や社会の矛盾の中で精一杯生き抜いていく若者たちの姿に自分自身を見出した者もいたようだった。
 創立の頃は校庭の三方が見渡す限りの田圃だった葛南地域も住宅が建ち並ぶようになった。
 このような社会情勢の中で全国的に定時制進学希望者が減少する傾向になったが、葛南分校もその例外ではなかった。
行進
昭和40年7月 第14回定通体育大会
入場行進する葛南分校選手団

卒業式
昭和46年3月 第17回卒業式
分校で挙行されるようになって2年目


声
天野陽一(2)
 4期の弟、天野悳夫、2月21日に死亡いたしました。報告します。
佐藤錦一(3)
 4期、和田英子(吾が妻)20年4月亡くなりました。20年間は夫婦でいました。
菊池健郎(4)
 4期生は喜寿を迎えます。お蔭さまで元気に過ごしており、人生の終盤、何か世のためになることを模索しています。
内田きみ子(7)
 市川を離れ埼玉県に移り住んで40年、市川市の話題は楽しみです。その市川市長さんが私たちの後輩なんて嬉しいことです。ご活躍をお祈り申し上げます。
小笠原貞子(11)
 会報にクラブの先輩、恒松龍兵さんが出ていらっしゃいました。懐かしく50年前を思い出しました。お元気でご活躍何よりです。
枝松美子(12)
 家内の美子は故人となりましたが、高校時代を懐かしんでおりました。引き続き会報をお送りください。(夫 和雄)

安永和代(16)
 アルスの森で育まれた「良き友」は私の宝です。仲間とは時折集い、夜を徹して語り合い、また旅行も楽しんでおります。永遠に変らない友情に感謝です。
水原法子(17)
 先日の会報の演劇部、松岡厚子先輩の記事を懐かしく拝見しました心は16歳にタイムスリップです。思い出のブーケの香りをありがとうございました。
東條保典(20)
 会報29号1面の「アルスの森」に天文気象部の記事が紹介されており、大変嬉しくまた懐かしく思いました。私も日曜日に観測時間の9時に遅れないように学校へ行った事を思い出しました。
沖野雄司(23)
 川上先輩(大久保新市長)市長就任おめでとうございます。市川市民として応援しています。

=編集室=



 会員の皆さんにより良い会報をお届けできるように編集員一同、仕事をやりくりしながら、年末近くまでがんばりました。寄稿していただいた方々、ありがとうございました。今後ともご協力をお願いします。情報をお待ちしています。

 委員長  菅田 鐵雄
9期

 編集長  流川 呉生
20期

 編集員  井桁美樹子 
5期


 竹内 喜忠
14期


 池田由紀子
20期


 柴田 幸治
20期


 飯田 幸治
35期

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