第34号 2015年(平成27年)2月8日 (1) |
千葉県立国府台高等学校創立七十周年を記念して、平成二十六年二月に
同窓会主催で記念祝賀会、同年六月に学校主催の記念式典がそれぞれ開催された。また、同窓会とPTAは共同で記念品として校旗を
学校に寄贈した。 更に同窓会では、学校環境整備協力などの創立記念事業を実施した。 |
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記念祝賀会
平成二十六年二月十五日土曜日、創立七十周年記念祝賀会が催された。 あいにく前日から記録的な大雪に見舞われ影響が心配されたが、会場となった浦安ブライトンホテルには恩師二十 五名をはじめとする二百七十余名が駆け付けた。午後二時から二時間半あまりの宴で、同窓の繋がりを深めつつ、母 校の創立七十年を祝賀した。 |
記念品「校旗」寄贈 入学式・卒業式などで壇上に飾られる校旗。終戦直後の物資の乏しい時代に作られており、使用できない状態に陥っていると学校側 から要望があった。これを 受けて協議の結果、PTAと費用を分担して二代目となる校旗を新調し、創立七十周年記念品として学校に寄贈することとなった。 |
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記念式典 第一部の記念式典では、開式の辞に続き実行委員長で同窓会の伊能重憲会長の挨拶、本城学校長、山田尚子PTA会長、来賓で同窓 生の大久保博市川市長と挨 拶が続いた。次に、母校創立七十周年にあたり「輝」の像の修復に尽力された彫刻家の久保田俶通氏、母校中庭の整備に尽力された九 期生の青木利男氏、創立七 十周年記念品の「校旗」作成に尽力された十二期生の野田能右氏の三名に感謝状が贈呈された。更に、完成した記念品の「校旗」が披 露され、伊能会長から本城 校長へと手渡された。 第二部の記念講演会は、東京大学大学院薬学系研究科の池谷裕二教授をお招きし、「脳を知って、脳を活かす」と題した講演をいた だいた。 第三部は生徒活動発表。ダンス部、吹奏楽部、書道部が日ごろの活動の成果を披露した。 在校生は終始整然とした態度で進行に集中し、絶妙なタイミングで舞台を盛り上げるなど、記念式典への参加を楽しんでいた。 |
新校長 本城 学 |
四月に着任しました本城です。どうぞよろしくお願いいたします。 本校は、お陰様で去る六月下旬に学校創立七十周年記念事業を挙行することが出来ました。同窓生の皆様には多大なるご支援を いただき、心より感謝申し上げます。 この数か月間、鴻陵生たちの活動を見ていて、本当に明るく前向きで、「二十一世紀の日本をリードする有為な人材の育成」と いう学校教育目標の期待に、必 ずや応えてくれる者たちだと確信しました。さらに今年度は「国府台ルネサンス―伝統校復活へ 現在進行形―」のキャッチフ レーズを掲げ、生徒・職員とも に、学習、部活動、行事などに一層活発で充実した学校生活を作り上げるべく、努力しています。その結果は、例えば現役進学率 九十二%(平成二十六年春)、 部活動加入率八十九%(今年度)等の数字にも表れてきています。 ルネサンス目指して、不易と流行のバランス、すなわち継承する鴻陵魂・学校文化、そして社会の変化に応じて改善・変化すべ き部分。それらを熟慮し、生徒・職員・保護者そして同窓生のみなさまと協力して、国府台高校の更なる発展を目指していきたい と思います。 同窓生の皆様の益々のご健勝・ご発展を祈念し、あわせて母校への変わらぬご支援・ご協力をお願い申し上げます。 * * * 『鴻陵日記〜校長室だより』にて、情報発信中です。 |
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乗り降り 平成二十六年は母校の七十年を振り返った。更に遡って一〇〇年前の大正三年八月、江戸川橋梁竣工で京成線は船橋まで延伸。市川 鴻の台駅として国府台駅が開業した。 現在,国府台駅利用者の多くが学生・生徒だ。その中で、県立高校の鴻陵生は、殆ど千葉方面からの利用者のみ。都県境に位置する 故だが……。 母校が現在地に移転し、国府台駅が最寄駅となったのは昭和二十一年。この頃は、創立時の入学者一二〇名のうち三分の一がそう だったように、江戸川を越え て東京から通学する生徒が相当数あった。昭和二十九年春、東京と千葉それぞれの公立高校の入学試験日が重なるまで、東京の中学生 は都立高校と千葉県立高校 に掛け持ち出願することが制度上可能だった。 |
その後、学区の再編があり、学区外からの出願は制限される。さらに総合選抜制の時代を経て現行の学区制へと至る。今日、全校生 徒の四割超が、国府台駅での乗り降りを生活の一部としている。 |