第 5 章

施設の充実

昭和30年代 後半

 本館の落成で、授業の中心となる教室の整備には一区切りがつき、その他の学習環境の充実に力がそそがれる様になりました。

 昭和35年(1960年)1月、体育館が竣工しました。
位置は北西の角でした。
 昭和35年(1960年)3月、第12期生の卒業記念品としてアルスの森の像が寄贈され、除幕されました。
 校舎ではありませんが、国府台高校の風景として欠かせないものとしてここに掲載しました。
  
塑像『輝』除幕式 1960年 3月 9日

 作者は日展彫塑の部審査員も務めた藤野舜正氏で、ご令嬢が本校に在籍した縁で「格安」にお願いしたとのことです。

19601001.jpg
1960年10月1日の空撮写真
 昭和36年(1961年)5月、武道場の新築に着工しました。
 7月には生徒会館の建築が開始されました。
生徒会館の建築作業

 いま、生徒会館といえば「再建」が懸案となっていますが、この時は学校専属の大工岩田氏を中心に教職員/生徒有志が文字どおり手作業で造り上げました。

 

武道場建築中の様子(体育祭・1961/10/08)
 12月、武道場が落成しました。
卓球をしていますが、剣道場です。
天井の曲面が特徴的です。
 昭和37年(1962年)5月、生徒会館が落成、使用が開始されました。
 一見しただけでは学校の敷地内とは思えない普通の住宅の様な外観でしたが、池のある庭園に面したテラスなど趣のある建物でした。
 また、購買部も生徒会館の一角に設けられました。
 

←庭園
  池の形は「和」の字を模したと言われています。


1F 食堂

2F 和室

 
 6月、プール建設に着工、皮切りに正門を現在地に移設しました。
 9月、プールが竣工しました。

撮影日不詳

 

 プールの外壁(ブロック塀)は、都市計画上の県道に微妙にはみ出したものの、「塀をつくったのも県の建築課なのだから...」とか何とかで収集したといううわさです。
 県道側から見るとあの外壁に妙な圧迫感を覚えるのは確かです。

 

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Copyrightゥ2001 KONODAI High School Alumni Association
制作-著作 国府台高等学校同窓会
参考資料:国府台高等学校『創立40周年記念誌』