第 3 章

「新築」の槌音


 
 
 
 移築工事に間髪を入れず、昭和28年(1953年)7月、校長住宅の移動を皮切りに講堂の新築に着工、11月末に竣工します。12月5日に落成記念式典が挙行されたほか、文化祭もこれにあわせた日程で開催されました。
 実に、この講堂こそが国府台高校創立以来初めて『新築』された施設でした。
旧講堂
(撮影日時不詳)
 現在の体育館とほぼ同じ位置にありました。

 竣工時、講堂のある学校が少なかったうえに、まだ珍しかった蛍光灯の天井照明が話題になり、県内各地から見学者があったと伝えられています。

 昭和29年(1954年)8月、第1校舎の移動・改修工事に着手、12月に竣工しました。
工事中の様子(体育祭・9/23)

「移動」というのは「元の位置から北側にころで移動させた」ということで、来る本館新築への布石だったようです。

 昭和30年(1955年)3月、校内放送の設備が完成、使用を開始しました。

 同年5月、渡り廊下が完成しました。

入試受付風景 (昭和30年代前半)

 


 

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参考資料:国府台高等学校『創立40周年記念誌』