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国府台高校同窓会会報
第28号
2009年(平成21年)2月15日

(1)

賛助金が支える同窓会
 会報全会員送付事業は二回目の実施となり、併せて行われた賛助金募集では、二百七十六名の会員各位より総計で百十一万八千五百円の支援が寄せられた。(平成二十年二月より同十二月末まで)
 この賛助金は、会報全会員送付事業のみならず、母校に対する支援など同窓会活動全般の経済的基盤となる。会報全会員送付事業と賛助金募集は、平成十九年 度より実施されており、今後も継続実施される。新規入会者(新卒業生)が卒業時に納入する終身会費(三千円 × 二百八十余名)を事実上唯一の財源とし本会の活動が大きな制約を受けていた状況からの脱却とともに、全同窓会員に本会の活動への参加を呼び掛け、活動の発 展的継続をはかるものである。会員各位のご理解ご支援を賜りたい。
 なお、平成二十年二月の会報送付・賛助金募集の際、趣旨と経緯についての説明が不十分との指摘が多数寄せられた。同窓会運営についての忌憚のないご意見・ご指摘も賜りたい。


ご支援へのお礼とお願い  会長 伊能 重憲(9期)
 昨今の厳しい経済状況下で、会員の皆様はそれぞれの場においてご活躍のことと思います。国府台高校も大いに進化し、職員の方々のご努力を察しております。
 日頃は同窓会(鴻陵会)活動にご理解とご支援をいただき厚く御礼申し上げます。殊に平成十八年度の総会で承認されて以降、二万人の全会員に同窓会会報を お届けしてまいりました。その都度、賛助金の協力をお願いし、多くの方々のご協力を頂戴しました。厚く御礼申し上げます。
 お陰様で、今年度も会報を全員にお届けすることができます。卒業時の三千円の終身会費のみでは、活動にも限度がありますが、賛助金へのご協力を頂戴し、 この会報全員配布事業の他、母校吹奏楽部の楽器「チャイム」購入補助、フェンシング部復活のための備品購入援助等、学校の要請にも応えることができまし た。また、六十五周年にあたり、歴代の部活動で獲得した各種トロフィー等を一堂に収納し、母校の歴史の一端を在校生に示し、励みにしてほしいとの願いか ら、飾り戸棚を玄関正面中央に設置させていただきました。
 鴻陵会では今後とも母校教育活動への協力をはじめ本会の各種活動を継続してまいりたいと思います。皆様の相も変わらずのご支援を切にお願いする次第です。
 皆様のますますのご健勝とご発展を祈念申し上げ、五月第四日曜定期総会へのご出席をお待ち申しております。
伊能重憲会長


同窓会の御支援に感謝
新校長 大島 健一
大島校長
 今年度四月に県生涯学習センターの「さわやかちば県民プラザ」から着任しました大島です。これまでの同窓会の皆様の御支援に対し、衷心よりお礼申し上げます。
 さて、本校着任以来、折りに触れ在校生の諸君には足腰の強い人間を目指し、文武両道、即ち勉学に部活動に励み、一歩ずつ一人一人が自己の高みを実現して いくことの大切さを話してまいりました。私はこのことが延いては生徒自身の自己実現と母校の更なる発展に直結すると考えております。引き続き、学校運営に 微力ながら最大限の努力を傾注してまいります。よろしくお願いいたします。
 ところで、今年度、同窓会から御寄贈いただきました吹奏楽部のチャイムにつきましては、お陰さまで本校吹奏楽部が、東関東吹奏楽コンクールをトップで通 過し、東日本学校吹奏楽大会に参加することができました。また、正面玄関には、現在、大きく羽ばたく気運漲る各部活動の各種大会のトロフィーや表彰状等を 収める戸棚を設置していただくことができました。在校生の励みとなりますとともに、屹然輝く本校の歴史の証しとなること必定であります。貴重な品々の御恵 贈誠に有難うございました。
 県内公立高校数ある中、その草創を旧制中学に遡る学校はそう多くはありません。歴史ある本校の同窓生の皆様の益々の御健勝と御発展を祈念し、併せて本校に対します変わらぬ御支援・御協力をお願い申し上げ御挨拶といたします。


栄光の歴史を未来へ
正面玄関の顕彰戸棚 
 創立以来数々の課外活動が全国レベルの栄光に輝いて来た歴史をきちんと未来に伝えたい……。
 母校創立六十五周年に合わせ、これまでに獲得した賞状・トロフィーなどを展示・顕彰するための戸棚を同窓会が寄贈、母校正面玄関ロビーに設置されました。記録の整理にあわせ、展示内容の選定が進められる予定です。
 折しも吹奏楽部が東日本大会進出の快挙を達成。輝かしい歴史が現役そして未来の鴻陵生に受け継がれることを信じて已みません。

アルスの森


「輝」像のこと
 校門を入ると、正面ロータリーに、「テル君」と親しみを込めて呼ばれている塑像「輝(かがやき)」がある。彫塑家藤野舜正(天光)氏の作品で、第十二期生の卒業記念として寄贈された。
 藤野氏は館林出身。昭和初期より市川在住。県内の芸術文化運動に力を注ぎ、指導してきた。長崎の平和祈念像制作には北村西望氏の一番弟子として参加。日 展審査員を長く務め、評議員に。「ああ青春」で文部大臣賞、「光は大空より」で日本芸術院賞を受賞。千葉県美術会会長だった昭和四十九年に逝去された。
 十二期に在籍していたお嬢さんが卒業する機会に、校長が是非とお願いをしたところ、「国府台が好きですから」とわずかな謝礼で快諾されたとのこと。今では考えられないことだ。
 昭和三十五年三月九日、除幕式が行われて半世紀。酸性雨や排気ガスなどでかなり汚れてきた。化粧直しの時期に来ているのでは。

 

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