HOME > 会報  > 25号もくじ >>

国府台高校同窓会会報
第25号
2005年(平成17年)12月10日

(1)


十七年度 定例総会開かる
総会  平成十七年度定例総会は、五月二十二日、母校会議室において開催された。【四面に関連記事】
 冒頭、澤田会長の挨拶につづき北島校長、牛口教頭より挨拶と母校の近況に関する報告等があった。
 伊能副会長が議長に選出され、議事に入った。
 会計の交代に関わる役員改選が行われ、全会一致により信任された。
 平成十六年度事業報告は各委員長報告の通り承認された。
 平成十六年度決算報告は「部活動振興費」を実際の支出額のみ計上する形に改められた旨補足説明があり、監査報告とともに異議なく承認された。
  平成十七年度事業計画の審議では、通常の事業案の他に新事業である表彰制度について活発な議論が行われ、原案の通り承認された。
 平成十七年度予算案についても全会一致により承認された。


懇親会  議事に引き続いて懇親会に移り、例年通り和やかなひとときを過ごした。
 今回よりアルコール類の提供が見送られたこともあり、今後の総会・懇親会のあり方についての意見が交わされた。開催場所については、卒業生が母校を訪れ られる数少ない機会として現状を維持して欲しいという意見が大半であった。一方で、近年の出席者の人数が頭打ちであることや、若い世代の会員の出席が少な い等の課題に対し、何らかの対策が必要と指摘する声もきかれた。
 今後の同窓会活動の更なる活性化と継続的な発展の根幹として、総会・懇親会に一人でも多くの会員の参加が得られるような方策が望まれる。

表彰制度を創設
 定例総会で創設が決まった表彰制度は、全生徒を対象として在学中の実績に応じ、鴻陵会賞(学業成績最優秀 者)、皆勤賞、功労賞(課外活動での顕著な功績のあった者)について卒業時に表彰を行う。生徒諸君の学校生活を充実させようとする努力を奨励し、母校の充 実発展を期するものである。
 このたびこのような制度が創設された背景としては、母校創立六十周年記念事業を契機に、同窓会の母校に対する貢献について新たな取り組みを望む気運が盛 り上がったことがあげられる。適正な運用を通じて所期の目的通り母校の充実発展という実効につなげ、母校ヘの貢献を果たすことが期待される。


個人情報保護を充実

 同窓会では、平成十七年四月に「個人情報の保護に関する法律」(いわ ゆる個人情報保護法)が施行されたのにあわせ、『個人情報に関する基本方針』を策定しました。
 会員の個人情報の適正な利用と管理の一層の充実をはかってまいります。

詳細はこちらを ご覧ください。


お元気ですか 岩瀬 徹 先生

岩瀬先生 岩瀬先生は、昭和二 十八年から三十九年まで生物の先生として在職され、生物部の顧問もされていました。
 先生が在職されていたのは、いまから四十年も前のことですから、学校の周りも、先生も、生徒もずいぶん変わりました。「あの頃の先生方は、個性が強くサ ムライだったな」と懐かしまれます。先生の授業は時として校外で行われ、青空の下、散歩をしながら植物の観察をすることもありました。生徒と過ごすゆった りとした時間に、植物の生態や自然環境を守る大切さを楽しく語ったそうです。
 植物が大好きで、中でも雑草に興味を引かれ、「どこにでもあり、遠くに行かなくても校庭にも必ずあるから手っ取り早い。自然の中で雑草の果たす役割は大 きい。」と控えめに話されます。
 植物生態学の専門家として在職中からも沢山の本を出版され、退職されてからも植物の研究を続けられ、千葉県立中央博物館館長・友の会会長も務められまし た。市川市では自然環境調査会の顧問を引き受け、市民有志の方々と、人間同様高齢化してしまった市川市の自然環境の保護や記録のために尽力されています。
 平成十七年度には長年の活動が大きく評価され、「みどりの日」自然環境功労者環境大臣賞を受賞されました。
 「やりたいことはまだまだ山ほどある」と力強く話されます。
 これからも大好きな植物たちとともに歩み続けられるでしょう。笑顔が優しい、お元気な岩瀬先生です。



アルスの森

千葉県血清研究所と
母校の献血運動

 学校のすぐ後ろに血清研究所があったが平成十四年九月に閉鎖された。
 戦争中、陸軍軍医学校中山出張所が中山競馬場におかれ、破傷風の血清などをつくっていた。終戦すぐに組織・機材をそれぞれの関連施設に分散させた。軍政 部と厚生省、県は協議し昭和二十一年四月、前身の千葉県血清製造所を発足させたが、競馬場再開で立ち退かざるをえず、九月に国府台に移転してきた。(母校 の国府台への移転は三月)
 三十六年、夏休みにアルバイトでビーカーや試験管など器具の洗浄をする生徒がいた。職員食堂の昼食三十円が格安で魅力だった。
 この頃、輸血などに必要な血液はほとんど売血頼りで、献血制度の確立を望む世論は大きく広がっていた。研究所で売血の実態を見てきた生徒の働きかけで、 生徒会は学校と話し合い、血清研究所と協議のうえ校内に献血の協力を呼びかけ、二学期後半に実施した。
 全国に先駆けた高校生の運動はNHKで全国放送され社会の共鳴を呼んだ。翌三十七年、生徒会は日本赤十字社より特別表彰を受けた。
 今また、医療用の血液不足が深刻になっている。条件の許す方はぜひ献血を。



25号もくじにもどる



COPYRIGHT (C) 2005 KONODAI HIGH SCHOOL ALUMNI ASSOCIATION