第20号    平成13年(2001年)1月15日発行

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学び舎の歴史をたどって 鴻陵祭

 
 5回目の参加となった今年は、学び舎の歴史を探ってみた。
 校舎の移り変わりの配置図と、古き良き時代の生徒の写真がパネルを埋めた。懐かしさが胸に広がり、時代を越えた時の空間にいるような気がしてくる。
 パソコンはデスクトップからノート型となり、展示づくりの作業を楽にした。
 内容の濃さに比べ、訪れる人が少なく寂しさを感じた。この時期に合わせて、同期会、クラス会を開催することを幹事さんに提案したい。

がんばれ青春 -部活だより-
     高校生活で何より楽しい思い出は部活ではないでしょうか。今回も鴻陵生の活動をのぞいてみました。
ダンス部
 一年生二十四人と二年生五人で、部員二十九名の女子には人気のクラブです。「学年の差をなくして、良い仲間づくりをしよう」という目標で、放課後は週二回(火・金)、朝は自主的に毎日練習しています。
 毎年八月に、神戸で全国大会があるのですが、今年は創作ダンスの作品をつくる準備が間に合わず、出場できませんでした。十一月の東京大会をめざして作品をつくり、練習しています。
 鴻陵祭では、音楽に合わせて、お客さんも一緒に楽しめるようなダンスを発表しています。また毎年、市内の中学生によるダンスの研究会に招かれ、お手本としてダンスを披露しています。
 県立高校では、創作ダンスクラブは二校しかないので、後輩にもこの伝統を受け継いでほしいと思います。
 十数年前に山火先生指導のもとに突然でき、積極的に活動してきましたが、今、専門の指導者がいないことが悩みです。自分たちでの練習にも限界があり、よりよい作品を作り上げていくためにも、どうしても指導してくれる人が欲しいものです。
 もし、先輩方の中にいらしたら是非お知らせ下さい。

 
 


こんにちは!
 
人間血圧探査機「渡辺号」
二十三期 渡辺 尚彦さん
 渡辺さんは、東京女子医大第二病院で内科を担当する医師である。テレビの情報番組に出演したり講演をしたり多望な毎日を送っている。渡辺さんの専門は循環器系で、特に血圧のリズムを研究している。
 富士山で高山病の研究をしたことを機に、血圧計を自らの身体に取り付けて、もう十三年になる。入浴時以外は四六時中腕にベルト、腰に一キロもある測定器を付け、三十分毎に血圧を計り、日常生活での血圧の変化を測定している。常に血圧計を装着していることで、奇人変人扱いをされたこともあったが、血圧が高く病気を併発して無念の最期を遂げてしまった父親のためにも、病気治療に役立てようと熱心に研究を続けている。
 在学中は生物部に所属しプラナリアの研究に没頭していた。部活は楽しかったが、一、二年の頃は学校が面白くない暗い生徒だった。三年になるとなぜか、ふっ切れた様に気楽になったそうだ。勿論、男の子だから女の子に心が傾きうきうきした事もあった。

 八幡の街で生物部の先輩を見かけ、思わず声をかけたという話を聞くと、やはり国府台高校は、懐かしい母校として渡辺さんの心に残っているのでしょう。


 


想い出
野球部草創期
ボールとバット
 終戦後の物不足、予算も少なく軍隊跡地の校庭は石ころだらけ、ボールは傷つきやすく破れては家で縫い合わせてきて使った。
「今月はボール一個買えたよ」部長先生の声が嬉しかった。この新しいボールはピッチングボールと称して投手の投球練習にまわされた。
 バットはニ・三本。それも木製なので折っては大変と試合用にした。練習用には竹製のバットを購入。この竹バットは重い上に、ボールが芯に当らないと手がジンジンとしびれる。みんなそのためか芯でとらえるのがうまくなったという副産物が生じたらしい。
ゲームの思い出
 昭和二十五年春、千葉県西部六校(本校、千葉高、県船、市川、市川工、東葛)の大会で優勝した。
 続く夏の大会では二回戦で優勝候補の千葉商を四対二とリードしたが、八回裏二死走者一・二塁、打者の右中間のフライを追った中堅手と右翼手が激突して落球というアクシデントに襲われ逆転負けを喫した。
 卒業後の二十九年、県大会の決勝戦で千葉商と対戦し準優勝に輝いた。この年は七期生を中心とした精鋭が、朝日新聞をして「国府台旋風吹き荒れる」と言わしめた。
石田道男 3期(S26年卒)
新聞部創設の頃
 発足は昭和二十四年四月。一部三円で毎週一回発行。顧問は岡部先生、編集長は畠山であった。三号から印刷屋の孔版印刷で四円。二十三号から活版印刷になった。
 創刊からの主な記事
2号 ・歴史ある高校の真相を語る
・内田のホームラン
 ルーキー石田の活躍
3号 ・日本の文化を守ろう
・陸上東葛地区予選代表に中川君決定
4号 ・所謂道徳について
5号 ・陸上、中川君関東大会出場権獲得
6号 ・引揚再開をめぐって
13号 ・国鉄総裁の死
・野球、県大会出場権獲得
佐藤錦一 3期(S26年卒)

1999年度卒業生進路状況
  男子 女子 合計
卒業生数 173 147 320
四年制大学 国公立 文系 1 4 5
理系 1 2 3
私立 文系 34 66 100
理系 22 15 37
合計 58 87 145
短期大学 1 7 8
専門学校 8 14 22
就職 0 0 0
未定者 105 38 143
未定率(%) 60.7 25.9 44.7



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