第19号    平成12年（2000年）1月15日発行 (3)

心はずむ　青春のハーモニー

　去る八月五日、市川市民会館で開かれた「日独ジョイント・コンサート」に国府台混声合唱団として、元音楽部九期から十五期までの同窓生が出演した。
　指揮は押塚登貴夫氏（十二期、国立音大卒）で、同氏とグロピウス・ベルリン青少年合唱団指揮者MRヤーン氏との交流があり、今回の来日を機会に国府台混声合唱団とのジョイントが企画された。
　急な招集にもかかわらず、三十五名の熟年が集まり、三回の練習で三十数年ぶりのステージは緊張気味でしたが、昔の美声は現役以上で、八百余名の拍手でステージは大成功。
　それぞれ仕事や主婦業で忙しい日々を過ごしているメンバーは久しぶりの再会で、気持ちは高校生活の楽しい音楽部員にタイムスリップし、歌いたくて歌いたくてしょうがない印象でした。
　これからも機会があればまた歌いたいと、お互いに誓い合い「親しき山を去り」を歌いながら中高年同窓生は散会した。

囲碁将棋同好会
　夏は全国大会の季節です。今年も第二十三回、全国囲碁選手権大会が八月十八日、十九日、二十日の三日間、東京の日本棋院で行われました。
　五月の末に行われた県大会では、団体戦で県立千葉高校に惜しくも敗れ、全国大会の出場権を得られませんでしたが、個人戦で三年の橋本康二君が予定通り（？）（橋本君は、昨年、一昨年とも優勝）全国大会出場二枠の一つに入り、出場権を得ました。
　さて、全国大会ですが、各県の代表九十名で行われました。橋本君は、全国大会常連の貫禄を見せ一回戦、二回戦とも余裕の勝利で、三回戦も順調に勝ち進みましたが、四回戦で昨年度三位の洛南高校の森下君に当たり激戦の末敗退。その結果ベスト十六でした。
　囲碁将棋同好会は、三年生が再開させた会です。現在会員は三年生しかいませんが、もちろん一、二年生の入会も大歓迎です。週に二回程度一年間やれば中、上級となるのは容易です。一度覚えると一生楽しめる囲碁、右脳の使える囲碁、インターネットでも楽しめる囲碁に多くの鴻陵生が参加することを待っています。

（顧問　岩波）

ボート部
　部員十名、全員女子。毎年のようにインターハイで活躍する元気な集団です。ほとんど毎日朝練と午後練で体を鍛えています。艇庫に隻のボートを保管してあり、週に八回江戸川で乗るのを目標にしているとのこと。
　六月にインターハイの予選があり、八月に大会、十月には新人戦がある。コックスを含む五人乗りのシェルフォア、二人乗りのダブルスカル、一人乗りのシングルスカルがあり、今年はシングルスカルで、岩手で行われたインターハイに出場した。
　部員たちにボート部に入部した理由を聞いてみると、声を揃えて、
「近くに川があるから。川を使わなくちゃ..........。」
と答えてくれた。
　川に出られない時は、陸上トレーニング機等で筋力トレーニングをしている。
　現在はシェルフォアは、一人オール一本を使う競技だが、二年後からオール二本を使うクオトプルに変わるので、今から新しいボートが来るのを楽しみにしているそうだ。

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行徳大好き！　田中愛子さん（九期） 　田中愛子さんは、昭和三十一年度卒業の九期生（61）。行徳の旧家に生まれ育ち、心から行徳を愛している方です。 　そろそろ五十歳になろうという頃、行徳の為に何かをしたいという思いにかられたそうです。 　丁度その頃、東京から修理の為に運びこまれた「みこし」を、昔ながらの船渡御（ふなとぎょ）で送り帰そうと奔走しました。 「行徳はみこし作りの町だもの、多くの人に知ってもらいたくて、一市民として慣れない役所通いもしましたよ。いつのまにか人の和が広がって大きな企画になりました。」 　行徳、東京とも何万人もの人が見物する中、五色の幕で彩られた十そうもの御座船で江戸川を下り東京湾から隅田川を通り、南千住の素盞雄（すさのお）神社に送られました。勝手に作った「行徳企画村」の一大イベントとなりました。 　今は、古いちりめんの着物からかわいい小物を作ることを楽しみに、人にも教えていて、部屋は小物と布地が山の様になっています。 　行徳企画村の村長であり、これからも行徳の為に力を尽くしたいと、目を輝かせる素敵で不思議な人です。

 

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