第17号

平成10年(1998年)1月15日発行

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歌えよ校風とどろけ雲に
母校の幟[のぼり]を作った有志の「会」
 
 最初は洒落だと思った。毎年春になると六期山本、九期青木、十四期竹内、二十二期尾形の各氏らが「同窓会の旗を作ろう」とか、横断幕だ、幟だ、テントだ、Tシャツだ、法被[はっぴ]だ、などとやり合っている。それがだんだん過熱してきて、話の仲間に入ると、アッという間に本気になってしまった。
 まずは母校の幟を作ることから始めようと、五人でカンパを呼びかける。同期の海老原氏の協力で一番大きいものを格安で作ってもらった。
 色はスクールカラーの紺。校章(松柏)を頭に国府台高校と大きく染め抜き、脇に校歌の一部を添えた素敵な幟が十本完成。
 初登場は七月の国府台球場(母校第一試合)。応援席最上段にへんぽんと翻る十本の幟は壮観だった。次の出番が楽しみだ。
 この会を、母校応援の会に発展させたい。生徒諸君に栄光あれ!そして将来はクラブ活動への、カンパの窓口になれたらと思う。
十八期 加藤 徹
観戦記
 今回はこの七・八年で一番良いチームなので、専大松戸(第二試合)との戦いに進むことを期待して応援席に着いた。対するは柏高校。
 先取点は国府台で、四回裏に一点を取り、幸先のよいスタートを切った。守りでは先発日馬が五回三分の二までノーヒットに抑えた。が、悪夢は六回にやってきた。エラーと四球が絡み、ヒット一本で二点取られて逆転。八回二死一、三塁のラストチャンスもショートゴロ。九回攻撃も三人で終わり、万事窮す。一対二で無念の涙を飲んだ。
 来年こそ球児が公式戦を一試合でも多くできるよう、OBとして望み、併せて皆様の声援をお願いします。
四十期 難波 克彦


「国府台を甲子園に送る会」の紹介
 昭和二十九年夏、南関東大会に出場。川越高校に破れ、甲子園への進出ならず。これが、国府台野球部の最高記録である。
 昭和四十四年、ベストエイトになり応援席は燃えた。四十六年には、ブロック決勝に進む。これを機に三期荒井・佐藤らが呼び掛けて「送る会」を結成した。
 事務所は、市川二丁目の龍泉院(住職十二期丸氏)が快く引き受けている。
 あれから幾星霜、挫けず節を曲げず、継続こそ力なりと同志を募っている。
 今年も一回戦で惜敗した。
 在校生諸君を援助するのは、我々卒業生がやるしかない。
 規約第二条「この会は、千葉県高校野球連盟における、国府台高校の優勝を悲願をする熱狂的ファンを横に結び、その優勝実現のため物心ともども応援することを目的とする」
三期 佐藤 錦一

がんばれ青春 -部活だより-
高校生活で何より楽しい思い出は、クラブ活動ではないでしょうか。今回から鴻陵生の部活動をのぞいてみることにしました。
バレー部
 夏の合宿中、一、二年十五名の女子部員に顧問の先生、三年生、OGも加えて夜の体育館で練習に余念がない。バレー部は他に男子七名と共に頑張っている。
 春の総合体育大会、夏の新人戦-松濤杯、秋の県大会に向けて力をつけている。
 合宿中は商大の学食で食事をするそうだ。とてもおいしいと好評。夜は柔道場等で寝る。
 苦楽を共にする仲間は生涯の友、長くつき合っていけるからとても嬉しいと先輩も後輩も声を揃えた。
 若いエネルギーに囲まれて遠い昔が蘇ってきた。

演劇部

 鴻陵祭に向けて練習中の体育館を訪問した。舞台から台詞のやりとりが、聞こえてくる。
 現在部員十一名。かつてない大所帯だ。出し物は成井豊作「ナツヤスミ記辞典」高校演劇のための作品である。この作品は秋の大会でも演じられる。
 好きで集まった仲間だからチームワークが良く、全員で一つの作品を作り上げることの素晴らしさ、幕が下りた時の最高の喜び等を分かちあっている。
 春、秋大会では、専門家に賞賛をあびる実力派。将来演劇人として活躍する人が育っているのだろう。部活動を満喫している様であった。


おめでとう吹奏楽部
 平成九年二月、幕張国際会議場で開催された千葉県吹奏楽連盟創立四十周年記念式典において、我が国府台高校が、嬉しい表彰を受けました。
 それは吹奏楽コンクールにおいて、二十年以上連続出場して優秀な成績をおさめてきたことに対する、重みのある表彰なのです。
 昭和五十年に器楽部から独立して吹奏楽部になって以来、長きにわたり、音楽を愛し、部を育て、支え続けて下さった荒巻先生はじめ、諸先生方のお力添えあってのことでしょう。
 そして何より部員たちが毎年練習を積み重ねてつくり上げた素晴らしい演奏に、心から拍手を送りたいと思います。


こんにちは!
ずーっと青春 いもばんど
 

平成9年9月30日 アイアイロード
 一九六〇年代始め、吹奏楽部の前身として、ギター、ドラム、トランペットを抱えジャズを奏でる「オンチーズ」なる楽団があった。「いもばんど」の母体である。
 一九七六年、卒業しても楽器を離せない若者十八人で結成された。以来二十余年、友が友を呼び、離れる人もありで現在総勢二十人。三分の一程度が同窓生である。年令も性別も環境も問わない楽器好きの集団になった。
 代表は二十四期の高橋氏、マネージメントは十七期の番場氏。毎年一回五月の定期演奏会の他、アゴアシ付(食事交通費付)のイベントに誘われれば、いつでもどこでも参上するという。
 夏のある日、市川文化会館に練習を見に行った。さぞや賑やかな音が聞こえてくると思いきや、楽譜の張り合わせ中。和気あいあいの雰囲気が伝わってくる。間もなく演奏が始まった。
 ふらちなバンド、デキシーランドジャズ専門の「温楽隊」があり、独自の活躍もしている。
記録 流川



1996年度卒業生進路状況
  男子 女子 合計
卒業生数 174 162 336
四年制大学 国公立 文系 2 1 3
理系 5 1 6
私立 文系 17 66 83
理系 22 12 34
合計 46 80 126
短期大学 0 22 22
準大学
0
1
1
専門学校 2 9 11
留年
1
2
3
就職 1 0 1
未定者 124 48 172
未定率(%) 71.3 29.6 51.2




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