第17号    平成10年(1998年)1月15日発行

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心はずむ九年度総会
創立50周年記念の準備委員会設置
 
 風薫る五月二十五日(日)、母校会議室において四十余名が出席、総会が開かれた。
 山本五男議長(六期)の手慣れた進行に加え、校長の前向きの発言等もあって、和やかな中にも活気溢れる総会となった。
 平成八年度の事業報告と決算の承認、九年度の事業計画並びに予算が、満場一致で決定された。
 討議の中で、同窓会五十周年に向けての、活発な意見が交わされた。四月に赴任された山崎校長の「その時は、学校・PTA・同窓会の三者が協力して祝いたい」との嬉しい言葉を聞く事もできた。
 学校五十周年の際は、参加が得られず、同窓会単独の祝賀となった。盛大ではあったが一抹の淋しさを感じ乍らの、祝賀会を経験した同窓生達は、校長の言葉に大いに感激、夢は明るく大きくふくらんだ。希望に燃えて、平成十五年のその日のために、鋭意努力する事を確かめ、準備委員会を組織することに、決定した。
 名簿、ネットワーク、広報の各委員会も、それぞれ真剣に取り組んでいる。
 全体としては、鴻陵祭に参加して、同窓会ここにありの旗揚げをし、協力して成功させた。
 一人でも多くの同窓生が、これらの活動に目を向け、参加してもらうことによって、同窓会を隆盛にしたいと頑張っているのである。
 今回は、互いの活動を進めることが、PRの原点であり、会員の意識向上をはかることになると、確認出来た実りある総会であった。
 総会終了後、恒例の懇親会が同会議室で、和やかに行われた。飲物、軽食も用意され、談笑の一刻を過ごして散会した。
 来年はさらに多数の参加を期待している。


対談 校長に聞く
校長 山崎 哲彦氏   委員長 澤田大八郎氏

(九月十八日校長室にて)
委員長  古い歴史をもつ高校に、赴任されましたが、感想をお聞かせ下さい。
校 長  自由な校風の中で、培われてきた伝統と歴史を感じました。それだけに、その責任の重さを痛感しています。同窓の皆さんにもいろいろお力を、お貸しいただきたいと存じます。
委員長  歴史と伝統を感じたと言われましたが、どのようなところでしょうか。
校 長  既に一万六千余名の卒業生を出し、社会で活躍していることを、見聞きしました。また「自主自律」の校是のもと、生徒達がいきいきと、生活していることですね。
 ただ、残念に思うことは伝統の積み重ねが、必ずしも見えてこないのです。あの大きなみごとな、体育館前の校章のようなものがないのですね。それと校歌も素晴らしい。しかし、伝統のある学校には、普通卒業記念品のようなものが、たくさんあって、そんな環境の中で、誇りをもって勉学に励むものだと思うのです。テント一つないのには、驚きました。先日の鴻陵祭の時には、隣の中学校から二張り借りてきました。
委員長  今後の課題ですね。鴻陵祭はどうでしたか。
校 長  生徒達が自主的によく運営していましたね。特にクラス別の演劇に打ち込む生徒達の目はきらきら輝いて、その集中力は素晴らしいものです。
委員長  国府台の学生に接して感じられることは。
校 長  勉学に部活動によく励んでいます。しかし、どうも安易なところで、自分を妥協してしまっているようで残念です。折角いい資質をもっているのだから、もっと「志」を高くもって自分を磨いてほしいと思いますね。
委員長  部活動については。
校 長  全国大会に、出場できるような部もあり、よくがんばっていると思います。コーチしてくれている同窓生もいますが、もっと同窓会の応援をお願いしたいですね。
委員長  それには、情報が届かないと......。
校 長  そのとおりですね。そのためには同窓会の機関紙の充実が、大切ではないでしょうか。同窓の絆を強めるには、やはり機関紙の役目は大きいと思います。
委員長  五年後に、学校創立六十周年を迎えますが、私共は、学校と共に祝いたいと考えていますが。
校 長  学校・PTA・同窓会の三者が一体となって、本当に意義のある記念事業ができればいいなあ、と私も思っています。
委員長  広報活動等で、関心度を高めることが、その日に繋がっていくものであることを実感しています。
(記録・水野)


タイムスリップして喜ぶ同窓
− 全国大会出場の快挙 〜 漕艇部 −
 
 漕艇部の全国大会出場を聞いた同窓生達は、一様に目を見張り「快挙だ!」を連発。
 居合わす者は、タイムスリップして、その喜びを分かち合った。
 ボート部や水泳部、そして剣道部も弓道部もない時代、それでもそれぞれの部活動に、青春の熱い血をたぎらせていた同窓生達である。
 躍動の高校生活三年間に、どれだけの感動があったであろうか。
 それは年月がたつ程に、強く心打たれるものとなってくる。
 鴻陵生たるが故に結ばれた太い絆は老若男女を問はず、永遠(とわ)に喜びを分かち合い、励ましあう仲間達の心に生き続き感動を共有する。
 本年は漕艇部の他ダンス・水泳・囲碁の各部が、全国大会出場を果たした。
 又その他の部も強靱な精神力で日々練習に励み、対外試合で成果を挙げている。
 我々同窓生は、意気高く、邁進する鴻陵生達に、限りない声援を送りたい。


コウノトリと鴻の台
 大軍を率いたヤマトタケルが市川の台地に来て休息された。武蔵へ向かうには眼下の河を越えなければ鳴らない。舟を使うのは不便だから、なんとか浅瀬を見つけて徒歩で渡れないものかと思案していたところ、コウノトリが飛んできて、チョン、チョンと、河中を跳んでみせ、浅瀬を教えてくれた。
 このためヤマトタケルの軍勢は、コウノトリの後を追って河を渡ることができた。タケルは大そう喜ばれ、褒美としてコウノトリに与えたのがこの台地であり、コウノトリに与えた台地、即ちコウノ台となったという伝説がある。「鴻の台」の文字を江戸時代の文人は好んで使っている。
 平和と幸福の象徴として親しまれている鸛が、大空を舞う、その勇姿を見られなくなってから久しい。
 ところが、大網白里町の空に、突如姿を現した鸛。三期生の佐藤錦一氏が創作したモニュメントである。高さ三十米のポールの上に、両翼約四・五米の翼を広げて舞っている。



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